短期ダイエットとリバウンド~ダイエット2ヵ月間で-10キロ成功に惹かれるあなたへ
ダイエットカウンセラーとして、またダイエットの経験者として、短期間で体重を落とすダイエットはお勧めしません。
美肌ダイエット成功のためには、体の仕組みを知ってください。
もちろん短期間でダイエットを成功させたい気持ちは、痛いほどわかります。
ですがその考えは、捨ててください。
ダイエットは、気合、根性で乗り切る、短期間イベントではありません。
痩せてやる!と熱い気持ちでスタート、過度な食事制限で我慢大会が始まります。
我慢、我慢の日々が続き、ある日ストレスが爆発、やけ食いがはじまるのがお決まりのパターンです。
そのあげく、そんな自分を責めてしまうでしょう。
あなたは、根気がないわけではなく、体の仕組みを理解していないだけです。
そして、短期間ダイエットの結果、綺麗だな、かっこいいな、と感じさせる仕上がりができる人は稀です。
幸福感からほど遠いギスギス感と、私が一番重視する、肌のハリと透明感がありません。
美肌ダイエットの目的は、ダイエット成功と同時に美肌になっていることです。
体重計の数字が減っていることが目的ではなく、綺麗になっている事です。
リバンドに関する体の仕組みで理解するべきポイントは3点。
ここは、しっかり頭に叩き込んでください。
セットポイント
体と脳の関係
糖新生について
短期ダイエットとリバウンド~セットポイント
あなたの体には、長期間維持された体重の値が、脳と連動して記憶される「セットポイント」が備わっています。
短期間で体重が減ったり増えたりすれば、自動的にその値に体重が戻される仕組みになっています。
体重の減らし方が、急激であればあるほど、反動で元に戻る作用も強くなります。
これが、リバウンドの大きな原因の1つです。
あなたが、60キロだとします。体と脳が60キロでセットされているのです。
ここで、短期間ダイエットで、急激に体重を落としたとします。
すると、あなたは、60キロ、60キロなんです!戻ってください。と自動的に60キロに戻す働きが動くのです。
セットポイントは徐々に移行させる
短期間であればあるほど、反動が大きいです。
この体の仕組み、システムを理解できれば、短期間ダイエットが、大きな反動との戦いであることが理解できるはずです。
ダイエット後の体重を長期間維持するためには、セットポイントを徐々に移行させる必要があります。
短期ダイエットとリバウンド~体と脳の関係
短期間ダイエットに飛びつく人は、両極端な思考パターンになりがちな人が多いです。
今まで、散々食べたり、飲んだりを繰り返していたのに、ダイエットをはじめた瞬間から、お菓子は絶対食べない、飲み会はパス、炭水化物は悪です。
過度な食事制限を始めるのです。もちろん短期間で体重を落とすには、過度な食事制限が必要です。
こうなると栄養不足になります。
これに脳が反応して、交感神経の反応を低下させ、消費エネルギーを節約するシステムが働きます。
下がる消費エネルギー、上がる食欲
栄養不足を起こすと、脳が、ヤバイ何か起こっている、体の活動エネルギーが尽きる前に、消費エネルギーを節約しなければ大変だ、と体は消費エネルギーの節約を始めるのです。
その上、満腹中枢の反応を鈍らせて摂食中枢(食べたい、食べたい欲求をつかさどる)の反応を強くし、食欲旺盛な状態をつくりだします。
異常な食欲はこのシステムが作動するからです。
消費エネルギーが節約されて、食欲が上がるのです。
ここで大半の人は、脱落します。
体は、栄養不足から守ろうと必死ですから。
我慢大会のあげく、消費エネルギーは下がり、食欲はわいてくると、まるで罰ゲームです。
短期ダイエットとリバウンド~糖新生について
過度な食事制限で体内がエネルギー不足になった時、体は不足分をためていた糖質や体脂肪でまかなうと同時に、筋肉を分解してエネルギーをつくりだします。
糖新生とよばれるものですが、運動を並行せずに、過度な食事制限を行うと糖新生が繰り返され、身体全体の筋肉量が減っていきます。
同じ動作でも、消費エネルギー量が以前より少なくなり、基礎代謝も低下してエネルギーが極端に減ります。
過度な食事制限は、初めは体重計の数字は減りますが、しばらくするとその少ない食事量でも落ちなくなります。
過度な食事制限は、ストレスがかかり続きませんので、ある日爆弾して食べ始めリバウンドします。
いいですか。リバウンドとは、元に戻ったのではありません。元に戻るだけならましです。
体重計の針は、元に戻っただけですが、筋肉が落ちているわけです。
自前の矯正下着を失う
筋肉とは、下がってくるものをあげてくれる、自前の矯正下着です。
これが落ちると、見た目がブヨブヨで締まりがありません。
短期ダイエットのリバウンドとは、体重計の針は前と一緒かもしれませんが、見た目はダイエット前より悲惨です。
こんな事になるなら何もしない方がましです。
これでもあなたは、まだ短期ダイエットしますか?